愛媛県民文化会館
私の自宅から四国松山への距離はさほど遠くはありません。高速道路で2時間程度。多分、関東で言うところの「都心から箱根までの距離」という感覚に近い位置にあります。TULIPの愛媛公演に行きました。自分の心の中でTULIPに対しては、2022年の6月、東京フォーラムの客席から決別をしていて(無論、その時のコンサートは素敵な時間でした。)もう見ることはないだろうと。当時はツアーが2023年に続くことが告知されたこともあったのですが、今後、行きたくてもチケットの競争率は高そうだし諦めていたものです。
今回の愛媛については、数日前に、職場で同僚から「TUILIPのチケット、どうですか?行けなくなっちゃったのでどうですか?TULIPを知っていれば」と。その同僚は、私のTULIPに対する密かな熱狂性を知らないのです。当然、私としてはそのような話はありがたく受け、その日の仕事はやめにして松山へ向けて車を走らせました。
松山は遠くない街なのですが、コロナ禍などを経て久しぶりの訪問となりました。到着後、蕎麦屋で腹ごしらえをして、急遽とった宿で開場時間まで待機。TULIPのステージはもう観れないと覚えていたので、夢を観ているような時間でした。このお蕎麦屋の量は以前に比べて増えたような気がします。これも私の歳のせいでしょうか・・。
コンサートは楽しみました。私の席は5階。5階の最前列。愛媛県民文化会館はステージから客席側に5階建ての建物があるような、客席としては5階建ての屋上で身を乗り出しているような、高所恐怖症の気持ちを縮み上がらせるに十分な凄い構造でした。こんなホールは滅多にはないと思うので、それだけでも来た価値がありました。
昔のようなROUTE335的視点でこの日のコンサートのことを書くと・・・、財津さんのフェンダーシンラインは単純に嬉しかった。5階席からの双眼鏡では、その個体が当時のものか判らないけれども、パーロイド柄ではなく白色PG仕様に見えたこと(錯覚かも)。私の財津さんのギターと言えば、この、ナチュラルカラーでメイプルネックでセスラバーPUのシンラインの印象が強いのです。1997年再結成後も見る機会がなかったため嬉しかったです。宮城さんの機材についてはANPEGのアンプ(2台)とキャビネット。足元はボリュームペダル位しか私の双眼鏡からは識別できませんでした。ベースギターはヘフナー、フェンダーJB(青色)、フェンダー山野楽器記念OPBタイプ(マスタービルダー製、青色)。演奏曲目などはネタバレになるので触れません。
個人的なことなのです。私はTULIPのコンサートを何度も何度も客席から眺めたけれども、魔法の黄色い靴で合唱に参加したことはありませんでした。1000thやPAGODAでも。今回はさすがに最後になるならと考えて、初めて唄いました。私はね、コンサートに通って、魔法の黄色い靴を正しく唄えるまでに45年も掛かったよ。とにかくTULIPの皆さん、そして作品。関係されていた大勢の方々様、とにかく、ありがとうございました。
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