AriaPRO2 AVB-SSB-016'1993(その3)
AriaPRO2 AVB-SSB-016は触れば触るほど、自分としては納得がいかないところが見つかりまして、変えつつあります。トレブルのつまみを少しでも触るとノイズが大きくなりオリジナルのプリアンプを撤去し、バルトリーニのバッファーを内蔵しました。トーンはパッシブトーン。私の場合、フレットレスベースはライブ演奏というよりも録音することが多いです。この個体についてはベースやトレブルなどのEQによる演出装置は内蔵されてなくていい・・・と考えた訳です。
AriaPRO2 AVB-SSB-016の出音のクセ・・にいきなり触れてしまいますが、トレブルが実用的の範囲を超えてキンキンすることに加えて、フロントPUの音が妙にブーミー(歪んでいる)だ・・という点です。歪んでいてピッチを合わせやすい・・・ということもあるかもしれませんが、歪み方にも厳しいものがある。ヘッドスペースの問題なのでしょうか。
自分の老化が進み、何が良い音なのやら判らなくなっております。最近はパソコンのアプリが増えたこともあって、スペアナ的なアプリを見つけて視覚的に検証することが出来る時代です。このグラフを使ってみまししょう。ただ、恐らくはこの種(スペアナ属)の分析結果は弾き方が一様ではないなど、同条件での再現とは言えないことから、誤解を起こしやすいのです。なので、見た目の様子、雰囲気ということでお付き合いください。アプリは「Spectralissime」を使います。 このアプリは面白いと思います。
TOKAI JS70(JAZZ SOUND)'1983 FLETLESS FRONT-PU
まず、私のフレットレスベースの心の故郷、東海楽器製のJS70。上がフロントPUでコンデンサーは223(0.22μF)のフルテンです。トーンが利いてなくてもこういう形状グラフとなります。ピックアップは後藤だったと記憶しています。ちなみに4弦5フレットのAの音を出力しています。
ARIA PRO2 AVB-SSB-016'1993 改;プリアンプ撤去→BALTOLINI AGBD918-2 FRONT-PU
オリジナルのプリアンプは外してしまった後のAVB-SSB-016です。フロントPUのみでトーンは絞っていません。バッファーのBALTOLINI AGBD918-2は6kHz位までフラットに出力しようとしていることは判ります。AGBD918-2を入れると、ご覧の通り音像が明瞭となるため、歳耳の私にはとてもありがたい装置となっています。不要な高域音は後加工で削ればよいとは思うのです。
ARIA PRO2 AVB-SSB-016'1993 改;プリアンプ撤去→BALTOLINI AGBD918-2 FRONT-PU/PASSIVE TONE-223
BALTOLINI AGBD918-2とパッシブトーンの組み合わせです。223(0.22μF)をフルに絞ったグラフが上です。東海楽器のJS70ではトーンを触らないままにして8kHzで0になるようなカーブとなっていました。AGBD918-2での223では、8kHz以上にもまだ残っている・・ということが判ります。これはこれで良いのですが、妙な高域の残り方にはスカスカ感を感じるところなのかも。
ARIA PRO2 AVB-SSB-016'1993 改;プリアンプ撤去→BALTOLINI AGBD918-2 FRONT-PU/PASSIVE TONE-473
コンデンサーの容量を大きく473(0.47μF)に換えてみました。JS70のグラフカーブに似てきましたよね。BALTOLINIの公式サイトの配線図例では、AGBD918-2の場合、何例かの配線図が掲載されているところ、私のこの配線は公式によるパッシブトーンの例でありまして、配線図上のコンデンサーは473でした。223よりも473の方が、パッシブ回路(?!)でいうところの223に近いのかもしれません。
とりあえず、これでしばらく使ってみましょう。
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