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2024/08/01

AriaPRO2 AVB-SSB-016'1993

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 AriaPRO2のsteve baileyです。1993年頃に発表され、その時の話題性は記憶にあるけれども、2000年も過ぎると存在感はどうだったかと思うところのモデルです。私は長年エレキギターやベースを収集しているのですが、国内のブランドの中ではアリアプロ2に疎くて、ギターのSH-1000以外に持っていないのです。特にベースギターについては「無い」。今回、恐らく私の収集の旅としては終焉にあるところで、初めてのアリアプロ2という訳です。アリアプロ2のデザインは、昔から華奢に尖がっていたりして私は魅かれるところなかった。でも、このAVB-SSB-016は、発表された時にとても気になった記憶があります。6弦でラインなしのフレットレスタイプなんて、趣旨が尖がっています。
 前の記事に触れたように、最近、弾いているFENDER SRB(steve bailey)の予備の代用として迎え入れたものです。家で弾く時はFENDER。門外で演奏する時はAriaPRO2という使い分けをしたいと考えています。・・・いずれにしても現行のモノでもない訳ですし、今にして語ること自体が懐古趣味なのですが。

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 FENDER SRBのヘッドは大きく見えますが、FENDERの普通のモデルと大差ない大きさです。AriaPRO2のヘッドはコンパクトですね。ナット幅はFENDERが51.5mm AriaPRO2が49.5mm。24フレット部の幅はFENDER≒93mm、AriaPRO2≒92mm。ブリッジの弦間はFENDER≒18.5mm(0.5mm程度の調整幅)、AriaPRO2≒18mm。AriaPRO2の方が数値上はわずかに小さく、似たようなものなのですが、弾き比べるとFENDERの方が全体的な大きさを感じます。指板のテーパーはAriaPRO2の方が強いので、FENDERのブリッジの幅でも許容するような気がします。もしもFENDERのブリッジが入手できるような取り付けてみたいところです。

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ボルトオンネックの5点式ジョイント。FENDERの方が頑丈に取り付けられています。AriaPRO2の方は、演奏し易そうなカタチですが、強固な構造とは言えない箇所です。弾いてみるとネックポケットからネックが動いて、ギシギシミシミシと音を立てる程でした。経年変化によるものかもしれませんが・・・。

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ボディのカタチは、よく似ています。私はどちらも好きです。FENDERはオフセットが利いていて、座って弾いているとジャズベと同じように弾きやすさを感じます。ネックのローフレットは遠くなりますがね。FENDERの方は私が電装一式(PU以外)改造してしまっていて、PBのフラットトップのツマミはオリジナル。それ以外は私が取り付けたものです。黒いプラのツマミはプリのトレブルとベースのツマミとなっています。もともとは同軸の2バンドコントロールのツマミとON/OFFスイッチでした。舟形のジャックも黒色に交換しています(もともとはクロームメッキのものでした)。AriaPRO2を意識した訳ではないのですが、兄弟のような雰囲気を醸し出しています。AriaPRO2のボディの造形は、思い切っていて悪くないな・・・と私は思います。ただ、ツマミの径が小さいかな・・・。ここは大きくするともっと可愛くなる。替えたいところです。

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 このARIA PRO2とFENDERは似たような出音の個性があります。もう、パリッパリの音。弦から手が離せないノイズ。私のFENDERはプリアンプを交換(ハンプバックの2バンド)し、ノイズ問題を解決しているため出音は変わってしまったところもあるのですが、似てた感じに仕上げているのではないかと思います。
 ARIA PRO2とFENDERではボディ材がアッシュ(ARIA)とアルダー(FENDER)であって、弾き心地は異なります。FENDERの方が暖かい印象で軽い。ARIA PRO2の方はちょっと重みを感じます。重いボディが、パリパリ度を強調している・・・といったところでしょうか。
この二者を比べて見て、メインやサブは私の都合でしかなくて、どちらも好きです。長年の期間を経て設計されたモデルにおいて、両方とも筋は通っている。スティーブベイリ-氏のことの演奏については、私は詳しくないのですが、これらのベースギターを抱えて奏でた瞬間に、氏に共感することになるのです。

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