クリップチューナーのグラグラ補修
ギターやベースギターのヘッド(に限らないですが・・)にパチンと挟んで使うクリップ式チューナー。結構、昔からあるのでしょうが、その黎明期の頃は、個人的に(当初はアコギの方に多かったと思うのですが・・・)ヘッドに着けたままステージに立っている風情があまり好きではありませんでした。エレキギターやベースの場合は足元(もしくはラック)にチューナーを置けよと。でもベースの場合は、足元エフェクターなんて滅多に使わないから、チューナーがクリップで済むなら、機材の簡略化が図れる・・・と気づくのです。
10年程前、クリップチューナーを入手しました。とても便利です。私のようなアマチュアはチューニングする時だけ装着する。原則外して、入れたズボンのポケットをゴワゴワさせながら演奏する。演奏が始まって外し忘れていることに気付くことが少なくなく、その時は気分が沈むのです。みんなきっとそうなのだろう、と想像します。
で、私のクリップ式チューナーは時々、新規に買い足ししたりして結構な数がある筈なのですが、ギターケースのポケットやカバンに入れて忘れてしまったものもあり良く判らなくなってしまっている。しかし、一番最初に入手したヤツは、現役を離れて隠居生活というか、自宅のデスクの上にいつもあるのです。KORG PITCHHAWK-Gです。私のギター人生のチューナー装置を振り返ると、最初のベースギターで楽器店付けてもらった「ゼンオンジャスティーナ」の他は、ストンプボックスタイプ、ラック式、クリップ式、偶然、全てKORGでした。ありがとうKORG。
話を戻します、私の初代クリップチューナであるKORG PITCHHAWK-Gは、隠居させているとは言っても、普段使っているので、ずっと酷使しされている環境です。長く使っていると、首がぐらんぐらんに緩んできますよね。グラグラだとチューニングの反応が悪いように感じます。
このチューナーは型式が古いので、現在での評価の程は知れているのでしょうが、私としては現役で仕様しておりまして信用している装置です。しかし、首がグラグラ。実は数年前にDIYで修理を行って今回二度目。私の方法はKORGの公式なものではなく、きっと、やってはいけない部類の作業となりますので、真似して行う場合は、壊れてしまっても私は責任はとれません。私としては壊れてしまっても仕方がないと割り切っていた愚行でありますため、このへんのご理解はひとつよろしくお願いします。
上の写真のこのボールジョイント(?!)部を外します。外し方は、割ったり折らないように、冷静にゆっくりとグイグイっと力を入れて外す。演奏中にズボンのポケットに入れていたりすると、稀に頭が外れてしまうことがありますよね。そういう場合は、グイグイっとはめていると思います。その逆の作業という訳です。・・・別に正しいやり方があるかもしれません。
外れました。(バッテリーは外す必要はないです。)ジョイントの中を見てみると透明なフィルムのようなものが収まっています。このフィルムは、前回の作業で私がセットしたものの可能性があります。すっかり忘れてしまいました。
←のコンタクトレンズのようなフィルムがボールを滑らせ支えている部品なのでしょう。このPITCHHAWK-Gは2度目の修理(補修)でありまして、前回私が装着した円形ゴムが、透明フィルムの底から出てきました。私の修理は、ジョイントの穴の底部をゴム板で底上げし、グラグラな隙間を窮屈にし安定させる・・・という方法です。ゴムではジョイントが滑らかではありませんので、クリアシートのようなフィルムのような滑りの良いものが接触面にあった方がいいですよね。
私が使用したゴム板は1mm厚のもの。8.0mm径のパンチで切り出します。
ハイ、出来た。この個体にはゴム2枚(初回の修繕であれば1枚で十分でしょう)(とフィルム)を戻して完成です。
頭グラグラで使わなくなったクリップチューナは、ひょっとすると修繕できるかもしれません。私はこのようにして補修しています。
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