IBANEZ MC924DS '1980【点検】
私、今年の誕生日で還暦。このところ還暦以上の老いを感じているところです。一年前から治療中の病が、この春を過ぎて順調ではなくなっているみたい。他人事みたいになってしまうのは、肺なので、時々出る高熱と少々身体が重いこと以外には自覚症状があまり無くて。自分としてはそこそこ元気のつもり。ただ、レントゲン写真では悪いとのことで、ステロイドの量は振りだしに戻る。「家から出るな」ということで、昨日から家に居るのです。大人しく過ごそう。なので、この夏に計画していたささやかな帰省・旅行は、キャンセルです。トホホ。
前述の通り、常に病床に伏している・・・という感じでもないので、所蔵のベースをチェックして過ごすことにしました。ちょっと気がかりのある個体を直そう。今回は1980年のMC924です。この個体は、以前に紹介したものですが、私の作業で、リアピックアップの中のデュアルコイルの内、ブリッジ側のコイルをオミットしています。この改変で、使える音になった、とか思い込むことができて、我ながらお幸せなことなのですが、この個体自体をあまり弾いていない状況を鑑みると、自分が元気な内に、元に戻すべきだと考えました。
配線はPUリード線の内、リアPUの4本線の内の1本を回路接点から外していること以外はオリジナルです。
上の写真右側にあるPUセレクターの右側端子から、赤色のリード線を外しています。これは紺色のリード線と共に接続していたものでして、今回ここを再度繋げて、オリジナルに戻しました。このPUのデュアルコイルの関係はフロントリア共にパラレルです。
フロントPUの裏側の記載です。「A5・44・75」。
リアPUの裏側の記載です。フロントと同じ「A5・44・75」。記号から推測すると「ALNICO5・AWG44・??」でしょうか・・75は何でしょう。思いつかない。
MC924の変遷の中で、1980年製は初期型に相当します。私はMC924を好み、初期、中期、後期と揃えていますが、個人的にはこの初期の外観が一番好きです。温かみのある優しいデザインで気に入っています。ただまぁ、MC924の中で、今、弾くのなら後期でしょうか。後期の特徴はローインピーダンスPUでノイズが無く、トーンはローパス(2軸ジャズベ回路)だけなので、時代めいたEQが無い分、使い易いように思います。(念のため、後期型には2期(前期・後期)ありまして、私がさしているのは後期型の前期。後期型の後期は所有していないので判らないのですが、カタログの仕様上は2バンドEQとなっているようです。PUも異なっていて、後のMC2924へとつながっていくのですね。)
話をこの初期型MC924に戻します。オリジナルの配線でリアピックアップの状態が元に戻り、私の気がかりが一つ減って良かったです。
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